こどもの糖尿病は、そのほとんどがインスリンの分泌不全による1型といわれるもので、生活習慣とは全く関係がありません。1型糖尿病は自己免疫等による膵β細胞の破壊により発症しますので予防は不可能で、ときには赤ちゃんでさえ発症する事があります。その治療は分泌しなくなったインスリンを毎日注射する以外ありません。生活習慣病とは関係のないこどもの糖尿病がある事、そしてがんばっている子供達がいることも知ってください。低血糖時の補食、食事前のインスリン注射なども含め皆様御理解下さい。
糖尿病には他に2型と呼ばれ、過食、運動不足などによる相対的なインスリンの作用不足に遺伝的素因が加わって発症する型があります。この2型糖尿病は成人の病気と思われていましたが、学校検尿等の成果により、1型糖尿病の3〜5倍も発症しており、確実に子供たちにも忍び寄ってきていることがわかりました。
1) 食生活を含めた生活習慣の変化、脂肪、特に動物性脂肪の過剰摂取、食物繊維の不足、過食、外食などの食生活の変化に運動不足等がからみ、従来の成人より極めて早い時期に糖尿病が発症すると考えられています。
2) またその80%に肥満を合併していますが、肥満を有する児童が全て2型糖尿病を発症するわけではありません。半数以下が家族歴を有する事などから、何らかの糖尿病になりやすい素因の関与があるようです。2型糖尿病の子供たちも生活習慣のみが成因ではないのです。
糖尿病の患児たちが合併症で悩むことなく、糖尿病でない児と同じ様にその人生を生き生きと大切に生きてほしいと思っています。